スマート農業のメリット
スマート農業(スマートアグリ)は、ロボット技術やICT技術を活用する農業のこと。これら科学技術を使うことで、農作業の作業効率を上げ、品質の高い生産物を実現する。
日本では、高齢化に伴い農業労働力の急速な低下が懸念されてきた。それをカバーするためには、AIやIoT技術を用いたスマート農業の導入が急務とされている。農林水産省も経済界と連携して、GPS自動走行システムを搭載した農機や、重労働を軽減するアシストスーツなどの研究開発、あるいは導入実証を進めているところだ。
こうした動きは日本だけのものではない。むしろ、世界ではすでにスマート農業の導入で確かな実績をあげていることが報告されている。
農業用ドローン
ドローン技術においては、日本のGPS衛星「みちびき」が農業に利用されています。衛星観測は障害物があると電波が遮られて測位が難しくなるのですが、常に空を飛んでいるドローンを経由すれば「みちびき」の弱点をカバーできます。農業用ドローンが急速に普及している分野は「農薬散布」です。ドローンによる農薬散布は、土地利用型農業を中心に拡大しており、ドローンに適した農薬の開発・登録が急がれています。